原料名称
Cannabinol (カンナビノール)
原料濃度
濃度:CBN 95.7%
残留限度値:Δ9-THC (Δ9-THC + Δ9-THCA × 0.877) < 1ppm
原産地
米国
製品区分
その他, 1ppm未満(適合)
輸入食品等届出済(2025年4月 更新)
原料情報
形体:高粘性の半固体
外観:蜜柑色〜僅かに赤褐色
特性:油溶性
抽出方法:ヘプタン
化学式:C₂₁H₂₆O₂
分子量:310.43 g/mol
分子構造:6,6,9-trimethyl-3-pentyl-6H-dibenzo[b,d]pyran-1-ol
CAS番号:521-35-7
状態
CBNディストレートは、常温では粘度が非常に高く、固体に近いほどの硬さがあるため、容器を横にしても流動しない半固体状です。
酸化耐性に優れており、通常は変色がほとんど見られませんが、保管環境や加熱状況によって色味が濃くなる場合があります。
出荷状態
1kg以上のご注文は、現地で計測された重量に基づき出荷されます。
通常、500g以下はメディウム瓶、1kgの場合はUN規格適合のアルミボトルに充填されています。
アルミボトルに凹みが見られる場合がありますが、これはディストレートの充填後、密閉容器内で冷却される際に真空状態が生じ、外気圧により容器が自発的に変形したものです。
この真空状態は酸化や劣化を防ぐ点で品質保持にも寄与する現象のため、ご安心ください。
加熱方法
湯煎やヒートガンを使用し、90~100℃程度で十分に加温してください。
塊や結晶が完全に消失し、滑らかな液体状になるまでしっかりと温めることが重要です。
ただし、長時間加熱したまま放置し過ぎないようにしてください。
推奨濃度
十分に溶解した状態で、全体の50〜60%を目安にすると、結晶化せずにご使用いただけます。
なお、全体の粘性が高い場合には、使用量の上限を50%とすることを推奨いたします。
食品にご使用の際は、安全面を十分に配慮し、あらかじめ使用量の目安をご案内のうえ、一回あたりの摂取量が過剰にならないようご留意ください。
保管方法
一定の温度が保たれた冷暗所(15~25℃程度)で、容器を密閉し保管してください。
冷蔵保管は結露が発生しやすく、急激な温度変化により結晶化が促進されるため、お控えください。
酸素との接触をできる限り避けるため、アルゴンガス(酸化防止用ガス)を充填するのも有効です。
外観・結晶化
白いモヤや粒子状に見えるものは、不純物ではなくCBNの結晶化が進んだものであり、純度の高いディストレート原料の特性上、正常な現象です。
結晶化のメカニズムとしては、振動や温度差、成分の停滞(冷所にて顕著)、空気との接触などをきっかけに「結晶の核」が形成され、そこから徐々に結晶が全体へと広がっていきます。
写真3枚目がCBNの結晶化が進んだ状態です。
結晶化を防ぐために、充填時は結晶や塊を残さないよう、液状になるまで十分に温め、完全に溶かしきってください。
また、急激な温度変化(高温から低温)により結晶化が進みやすくなるため、できるだけゆっくりと冷ますようにしてください。
取り扱いの注意点
品質を保持するため、必要以上に高温で加熱せず、また加熱や冷却の回数をできるだけ最小限にすることを推奨します。
CBNの沸点は一般的に約185℃とされています。
100〜150℃までの比較的短時間の加熱であれば、酸化や熱分解による成分の変化は少ないと考えられます。
ヒートガンを使用する際は、局所的に当て続けると200℃を超える可能性があるため、十分ご注意ください。
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